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愛のラーガ

 

Raga of Love

 

 

 本作、『愛のラーガ』は、高木一行&美佳の<命の巡礼紀行>、『ケラマ・グレイス 第1章 <優>の海』に収録されている<帰神スライドショー&帰神ミュージック>で初めて一般公開されました。

 →http://ryugu555.wix.com/kerama-grace#!the-sea-of-grace/c5h6

 

<以下、『ケラマ・グレイス 第1章』より抜粋(文/高木一行)>

 帰神ミュージック『愛のラーガ』におけるラーガとは、元来インド古典音楽の用語で、特定の音階を「暁のラーガ」などと詩的に表現し、その音階(ラーガ)のみを使って楽曲を構成する。その手法にあやかり、オマージュの意味も込めて美佳は、この「愛のラーガ」という新たな曲を産み出した(2007年)。自ら定めたルールを、時に遊び心一杯に逸脱しながら、自由奔放に。お聴きになればおわかりになる通り、そうした逸脱こそがルールを活かすのである。

 この度、第1章の帰神スライドショーと試しにクロスオーバーしてみて、このスライドショーのためにあつらえたかのごとき相性の良さにまず私たち自身が驚き、感心し、即採用となった。のだが、逆に言えば『愛のラーガ』のために帰神スライドショーが用意されたとも言えるわけで、さらには新たに美佳が創作した序章用の帰神ミュージック『禊[みそぎ]』ともごく自然につながってゆき、美佳によれば「基調音」が期せずして一緒であったとのことだが、これもまた<帰神>状態における龍宮の神々の導きとしかいいようがない。

 我々はしばしば「超越的」という言葉を用いるが、例えばそれは後のものが原因となったり、先にあるものが結果となったりするような、一般的な因果関係を超越した現象を指す。「そういうこと」が、私たちの周辺では日常茶飯事のように現在も起こりつつある。

 

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