マリンボッサ
Marimbossa
帰神ミュージックに至る以前の、初期習作。
20代のころ、東京芸大の仲間たちと「木琴堂[もっきんどう]」というグループを結成し、マリンバ(木琴)やヴィブラフォン(鉄琴)など打楽器演奏によるコンサートを東京で開催していました。
その「木琴堂」のコンサートのために書かれた一曲です。
当時、私(高木美佳)は高木一行が主宰していたITI(インナー・テクノロジー・インスティテュート)で学び始め、心身に秘められた叡智に少しずつ目覚めていきますが、ちょうどITIの講座に通い出したころから、自己流の作曲活動をスタートしていたのです。
作曲自体を正式に習ったことはなく、同級生やバンドの仲間たちとの交流の中で、DTM(デスクトップミュージック:コンピュータでの音楽創作)のノウハウを覚えていきました。
DTMによる作曲は、私の創作スタイルの根幹をなし、当時覚えたノウハウが今、帰神ミュージック創作というあらたな表現を通して活かされていると感じます。
20代前半に創作した楽曲はいくつもありますが、この<マリンボッサ>だけが、楽譜として残っていたのです。それを新しく録音しなおしてみると、未熟な部分がありながらも、帰神ミュージックのエッセンシャルな萌芽ともいうべきものがこめられていることに気づきました。
ミーラさんの体験談から、抜粋します。
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「マリンボッサ」は、わたし個人には 明るい南国の「海」や「海洋文明の幕開け」というイメージを音楽を通して、伝えてくれます。
たくさんの帰神ミュージックを聴いてきて、改めて原点ともいうべきこの曲に……
懐かしさも、可能性も、未来というものも感じました。
たくさんの帰神ミュージックを聴き、味わった上で、マニアのわたしとしては、帰神ミュージックのルーツとも言える曲にふれられるのも 歓びでありました。(・・・・つづく)
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<使用楽器>
マリンバ、ヴァイカウント・オルガン、YAMAHA MOTIF 他。
試聴する(冒頭部分 1分44秒)