リーラ
Leela
夫が不当逮捕された時、私だけでなく、夫を慕う友人たちの間にも大きな衝撃が走り、皆、夫の断食に呼応するかのように、食欲がなくなったそうです。かくいう私も、逮捕当日はまったく食欲がなくなり、一日かけて、クッキーを2〜3枚、やっとのことで口にするという状態でした。
そんな中、独り残された私を気遣い、すぐに駆けつけてくれた友人たち。
私は、皆の献身と友愛に支えられながら、夫の帰りを待っていました。
友や猫たちに囲まれて過ごす、温かな暮らしの中で、私は少しずついやされ、元気を取り戻し、夫の裁判支援活動と、完全にストップしていた帰神ミュージックの創作を再開することができたのです。
この『リーラ』は、皆と家族のように寄り添い、支え合った日々の楽しく美しい思い出を記念する作品であり、信念を貫く夫を深く信頼し、支援してくれている友人たちへの愛の贈りものなのです。
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ミーラさんの体験談ページでは、「ぶらんこ」という絵画と本作とをからめた、ユニークな解説があります。名画と、帰神ミュージックのコラボで、古くて新しい感動の発見があることでしょう(以下、体験談より抜粋)。
・・・この「リーラ」の曲の特徴は、エコーを幾重にもミルフィーユのように層にして重ねられていることが
まずあげられるでしょう。
ついさっき、ふと一舞(枚)の絵が思い浮かびました。
フランスのロココ期のフラゴナールという画家の
「ぶらんこ」という作品です。
庭園に設けられたぶらんこに乗る若い女と、それを低い位置
からのぞき見る、愛人の貴族男性を描いたもの、と一般的に
言われている絵なんですけど。
「リーラ」を聴くと、この絵のイメージのような情景が
うかんできたんです。
明るく女性の楽しげな声が重ねられているようで、実は
奥深いメッセージを含んでいるようにわたしは感じます。・・・(つづく)
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『インターネット裁判 第29章 幕間劇』では、インドネシア巡礼で訪れたコモド島の写真スライドショーと本作のクロスオーバー作品をご観照(鑑賞)いただけます(以下、同ページより抜粋。文/高木一行)。
スライドショーとクロスオーバーした音楽は、妻の美佳によるオリジナル楽曲『リーラ』。
リーラとは、「神の戯れ」や「宇宙的な遊び」を意味するサンスクリット語だ。
「人は何のために生きるのか」とか、「自分がこの世に生を享[う]けた意味は何か」「自分にはどのような使命があるのか」「そもそもこの宇宙は、いかなる目的のために存在するのか」・・・・、そうした深刻な疑問を、リーラという概念は、根底から笑い飛ばす。
すべては遊び、神の遊びなのだ、と。
もちろん、『インターネット裁判』中でも何度か述べてきたように、その場限りの浮ついた「お遊び」ではなく、命がけの、真剣な「遊び」だ。
真剣で、誠実ではある。
が、深刻じゃない。・・・・(つづく)
Kishin Music "Leela" of Mika Takaki.
"Leela" means "a play of God" in Sanskrit.